当院ではルーペ(歯科医療専用拡大鏡)及びマイクロスコープ(顕微鏡)を使った高度な精密治療を行っております。
まずは肉眼(1倍)ルーペ(5倍)マイクロスコープ(25倍)の見え方をご覧ください。
肉眼では良く見えない歯と被せ物のズレ具合がルーペやマイクロスコープを使用すると手に取るように診る事が出来ます。
では各々の説明をしていきましょう。
ルーペ(歯科医療専門拡大鏡)
歯科医師が処置をするお口の中は暗くて狭い空間です。特に奥歯の後ろの部分などはミラーでしか診ることが出来ず光も届きずらい状況です。よって肉眼での処置には限界があるのです。
その狭くて暗いお口の中を明るく、そして拡大して見えるようにするために使うのがルーペ(歯科医療専用拡大鏡)です。
当院で使用するルーペは世界最高レベルの性能を誇り、多くの心臓血管外科医や整形外科医に指示されているアメリカの医療機器メーカーサージテル社のテレスコープ(倍率2.5倍と5倍)LEDライト照明付きを採用しております。
ルーペを使用する利点は全体のバランスを見ながら迅速に診る事が出来るという事です。 肉眼では難しい治療を可能にしつつ機動性に優れているのです。ルーペで全体を診て徹底的に治したい箇所について、より確実な治療を行う場合にはさらに高倍率なマイクロスコープという機器を使用します。
サージテルルーペ使用の治療風景
ルーペ(サージテル)LED照明付き
マイクロスコープ(顕微鏡)
マイクロスコープとは解りやすく言うと顕微鏡です。
医科領域におけるマイクロスコープは耳鼻科、眼科、脳神経外科、産婦人科、心臓外科で使用されていますが、歯科領域でも1990年代から有効性が認知されてきていますが日本での普及はまだ進んでおらず全国でもマイクロスコープ設置歯科医院はわずか2~3%というのが現状です。
理由としては設備機器が高価である事が一番の要因と言えるでしょう。
当院のマイクロスコープ
カールツァイス社製 ピコモラー
画像を写す大型モニター
当院に設置しているマイクロスコープは世界最高峰のレンズメーカーであるドイツのカールツァイス社製ピコモラーという機種です。
最大倍率は約25倍で、最大の利点は対物レンズを前後左右に振る事が出来るモラー機能と言えるでしょう。
このモラー機能によりお口の中をイロイロな角度から診る事が出来ます。
このモラー機能を持つのは歯科用マイクロスコープのみです。
モラー機能
通常位置
左に25度可動
右に25度可動
後方に可動
前方に可動
マイクロスコープの利点
- ライト照明機能(当院はLED照明)があり常に術野が照射されるので肉眼では見えにくい部分をはっきりと見る事が出来ます。
- 肉眼では見えない歯のヒビや破折の部位の確認が可能。
- 画像や映像を撮影、録画出来る。
- 肉眼では見えない歯の根管(神経)の状態の確認が出来る。
マイクロスコープを使った治療
精密根管治療
マイクロスコープが最も活躍する処置と言えるでしょう。歯の根管(神経)はとても複雑で細かい形態をしていますがマイクロスコープを使用する事により直接根管内を見なが ら正確に処置する事が可能となります。
精密審美補綴治療
ジルコニアなどのオールセラミックス治療の際の被せ物の精度は非常に大切です。
歯肉に近い部分の歯を削合する時にマイクロスコープを使用する事により綺麗な状態に仕上げる事が可能となります。
精密審美修復治療
前歯の虫歯の治療の時に使用する白いプラスティック(コンポジットレジン)修復の時にも削る、詰める、研磨の各ステップでマイクロスコープを使用する事によりとても綺麗な仕上がりに完成させる事が出来ます。